[三日月] GM : あなたは目を覚ます。自室のベッドの上で。
外は明るく、窓を開ければ清々しい朝の空気がカーテンを揺らす。
今日は休日だ、何をしよう?

[三日月] GM : MAP:自室、キッチン、リビング、玄関

[三日月] 三日月宗近 : 陽の光が顔を照らす。
ふうむ、悪くない。

[三日月] GM : 【自室】
あなたの部屋だ。 ベッドやクローゼット、机にラック…あなたの部屋にあるものがある。

探索箇所:ベッド、クローゼット、机

[三日月] 三日月宗近 : なれば、ベッドを見やろうか。

[三日月] GM : 【ベッド】
さっきまであなたが眠っていたベッドだ。整えていないのならシワが目立つ。

[三日月] 三日月宗近 : はっは。俺の寝相は悪いからなぁ。
起き上がり、クローゼットを開こう。

[三日月] GM : 【クローゼット】
あなたの服が入っている。今日は何を着て行こう?

[三日月] 三日月宗近 : ふうむ、迷う所だ。
今日は主より賜った着物にでも袖を通そう。
……俺はここに頓着しないから、よく怒られるものだ。
はっは。

[三日月] 三日月宗近 : さて、では机に目をやろう。

[三日月] GM : 自分のよく着ている服しか見当たらない、同じような服が何枚もある。
そんな中からお気に入りの服を選ぶ。

[三日月] GM : 【机】
机の上にはあなたの手帳がある。机には引き出しがついている。

[三日月] 三日月宗近 : 手帳を開く。

[三日月] GM : 【手帳】
あなたのものではない手帳。

[三日月] GM :
【手帳の内容】
「多重夢」
夢の中で見る夢のこと。類似した夢に明晰夢がある。
夢の中で目を覚ましたせいで、目が覚めたそこを現実と勘違いして夢を見続ける現象。
明晰夢では夢を夢だと正しく認識すると目が覚めるが、多重夢ではその夢を正しく認識することは難しい。

多重夢を見る原因は主にストレスが関係している。
不安や大きなストレスを抱えていると「起きたくない」という深層心理から夢の中で夢を見る場合が多い。

[三日月] 三日月宗近 : 「………はは」

[三日月] 三日月宗近 : 「“では、ここはどこだろうな?”」

[三日月] 三日月宗近 : 引き出しを開こう。

[三日月] GM : 引き出しの中には拳銃が入っていた。丸いシリンダーに鈍く光る銃身、重い音を立てて引き出しが止まる。

[三日月] 三日月宗近 : はっはっは。

[三日月] 三日月宗近 : 確信を抱く。
ここは、現実ではない。

[三日月] 三日月宗近 : 「しかし、自刃というのは趣味ではない。主にも、きっと叱られてしまうことだろうよ」

[三日月] 三日月宗近 : もう少し、“ここ”を調べてみるか。
移動しよう、リビングへと。

[三日月] GM : 【リビング】
あなたの家のリビング、広い窓からは朝の日差しが差し込んでいて気持ちがいい。

探索箇所:テレビ、窓

[三日月] 三日月宗近 : 窓を調べてみよう。
開けられると良いのだが。

[三日月] GM : 開かない。

[三日月] 三日月宗近 : やはりか。

[三日月] GM : 【窓】
窓の外では人が降っている。

[三日月] 三日月宗近 : 「ううん。俺の夢というのは、このように“さいけでりっく”なものなのか。ふうむ、深層心理とは奥深い」

[三日月] 三日月宗近 : テレビを点けてみよう。

[三日月] GM : テレビをつけるとお昼のニュースをやっている。ニュースキャスターが読み上げる放送をぼんやりと聞く。

[三日月] GM : 「昨日、黄色いアヒルのおもちゃを線路内に確認し特殊部隊はそれを破棄しましたが、同時刻線路内には人が倒れていたとのことです。
問題は解消されました。本日の天気は人、快晴になります、高所にお住いの方はパラボラアンテナを煮沸することをお忘れなく、しだれ柳。
鏡を見ることをお忘れなく、硝子を見ることをお忘れなく、反射を見ることをお忘れなく、見ることをお忘れなく、見られていることをお忘れなく。
境界線はそれに奴に帰属します。」

[三日月] 三日月宗近 : 「おお、すごい。文章となっているのに破綻している……夢とは記憶の整理故、統合性がつかないのは本当だったのだな」

[三日月] 三日月宗近 : 得心したように頷く。良いものを見た。

[三日月] 三日月宗近 : キッチンへと向かう。
どれ、一つ腹ごなしでも。

[三日月] 三日月宗近 : ……夢で腹は減るのだろうか?
まあ、些細な事か。

[三日月] GM : 【キッチン】
あなたの家のキッチン、朝食を食べるならここで用意したほうがいいだろう。

探索箇所:冷蔵庫、戸棚

[三日月] 三日月宗近 : 戸棚を開く。
夢であれば、牡丹餅など振ってこないだろうか。

[三日月] GM : 【戸棚】
鍋や乾燥食品、レトルトなどが入っている、あなたの家の戸棚だ。ガムテープや包丁などもここに置いてある。

[三日月] 三日月宗近 : ふうむ。
ここでアイデアを振ってみるか。

[三日月] 三日月宗近 : ccb<=45 アイデア (1D100<=45) > 69 > 失敗

[三日月] 三日月宗近 : 🌈

[三日月] 三日月宗近 : だめだこりゃ。

[三日月] 三日月宗近 : そうだな、包丁を手に取って。

[三日月] 三日月宗近 : 俺の指を切ってみよう。浅くな。

[三日月] GM : 痛いし血が流れるね

[三日月] 三日月宗近 : 了解した。
それを知れて良かったよ。

[三日月] 三日月宗近 : では、包丁をキッチンへと置き、冷蔵庫を開く。

[三日月] GM : 【冷蔵庫】
冷蔵庫の中にはあなたの買った食材なんかが入っている。

[三日月] 三日月宗近 : 漁ってみよう。
何か面白いものはあるだろうか?

[三日月] 三日月宗近 : ccb<=90 刃文の煌めき(目星聞き耳) (1D100<=90) > 7 > スペシャル

[三日月] GM : 入っているもの:牛乳、卵、ゼリー、定期券、内臓、ご飯の残り、ハム、マーガリン、冷凍食品

[三日月] 三日月宗近 : うむうむ。
定期券と内臓、不穏な2つだ。
これらを取り出す。

[三日月] GM : 【定期券】
『東京発→東京行き』

[三日月] GM : 【内蔵】
新鮮な内蔵。

[三日月] 三日月宗近 :

[三日月] 三日月宗近 : 「……はて、さて」

[三日月] 三日月宗近 : 内臓を調べよう。
俺はこの辺りは専門外だが、人か否か程度はわかるだろうからね。

[三日月] 三日月宗近 : ccb<=90 天下五剣(博物学人類学) (1D100<=90) > 92 > 失敗

[三日月] 三日月宗近 : 🌈

[三日月] GM : 🌈

[三日月] GM : アイデアでもいいよ

[三日月] 三日月宗近 :

[三日月] 三日月宗近 : 感謝するよ、ではアイデアで

[三日月] 三日月宗近 : ccb<=45 アイデア (1D100<=45) > 5 > 決定的成功/スペシャル

[三日月] 三日月宗近 :

[三日月] GM : 明らかに人間の腸だ。袋や容れ物に入っているわけでもなく、冷蔵庫の薄いプラスチックの板の上にそのまま放り出されている。SC(1/1d2)

[三日月] GM : 当然だが、こんなものを入れた記憶などありえない。

[三日月] 三日月宗近 : ……はっはっは、敵の首は取れど、そこまでする趣味はないからな。

[三日月] 三日月宗近 : ccb<=45 SANチェック (1D100<=45) > 19 > 成功

[三日月] 三日月宗近 : 「夢であるなら、俺の記憶の欠片はどうなっているのだろうなぁ」

[三日月] GM : あー…また、違和感を覚えてもいいだろう。

[三日月] GM : 人間から取り出された…というより、内蔵そのものが初めから用意されたような違和感。

[三日月] 三日月宗近 : ……ほほう。

[三日月] 三日月宗近 : 成程な。
“こんな芸当、普通は出来んな”。

[三日月] 三日月宗近 : はっはっは。

[三日月] 三日月宗近 : ……しかし、あまり長居はしたくない。
玄関へと向かおう。

[三日月] GM : わかった

[三日月] GM : 【玄関】
あなたの家の玄関。

[三日月] GM : 探索箇所:外に出る

[三日月] 三日月宗近 : そうだな。外へと出よう。

[三日月] GM : あなたはその場で靴を履いてドアを開ける。
玄関を開けた先にはあなたの家の隣人が立っていた。

[三日月] 隣人 : 「 」

[三日月] 三日月宗近 : 「おや、どうも」

[三日月] GM : あなたに隣人は手を伸ばした。

[三日月] 三日月宗近 : 一歩下がろう、嫌な予感がする。

[三日月] 隣人 : sccb<=99 (1D100<=99) > 92 > 成功

[三日月] GM : 逃れられない。

[三日月] GM : 突然物凄い力で口をこじ開けられる。抵抗しようにも人間離れした力の前ではどうしようもない。
閉じられた扉に強く背中を叩きつけ、目を白黒させるあなたの口に隣人は無理やり何かを突っ込んだ。

[三日月] 三日月宗近 : 「っ!? っ……!」

[三日月] GM : 鈍い銀色、あなたの部屋の引き出しにあったリボルバーの銃身が喉の奥まで突っ込まれる。
冷たい金属の感触と鉄の味が舌に広がる。奥まで入れられた金属の塊が息苦しい、閉じられない口の隙間から唾液がぼたぼたと落ちる。
そのまま隣人は拳銃のハンマーをあげる。

[三日月] GM : 幸運で振れ

[三日月] 三日月宗近 : ccb<=45 幸運 (1D100<=45) > 86 > 失敗

[三日月] 隣人 : 「はずれ」

[三日月] GM : 大きな発砲音と肉が焦げたような硝煙の匂い、あなたの後頭部が吹っ飛ぶ感覚。
脳漿が破裂し、背後の扉に飛び散る。舌に焼きついた金属、無理やり引き剥がされる曖昧な痛み。

[三日月] 三日月宗近 : 「───」

[三日月] GM : 足元から崩れていく体と思考、ぼやける視界にフェードアウトしていく意識。ふらふらとおぼつかない様子で、背中が扉に当たった。
べったりと血で濡れた背中が冷たい、頭の奥が空っぽになって、代わりに冷水が注がれていくような感覚。

[三日月] 三日月宗近 : ああ、痛い。
痛い、痛い、な……。

[三日月] 三日月宗近 : 死ぬ、という事は、こういう事なのだろうか……。

[三日月] GM : 扉にもたれかかるようにして、あなたの体はずるずると力をなくす。

[三日月] 三日月宗近 : 意識が薄れる。
……おそらく、戻る事はないのだろうという直感と共に。

[三日月] GM : *Dead End*

[三日月] GM :  

[三日月] GM : 小休止。

[三日月] 三日月宗近 : 相分かった。

[三日月] GM :  

[三日月] GM : 目が覚める。

[三日月] 三日月宗近 : 「……っ、はあっ……はあ……」

[三日月] GM : 椅子に座って眠っていたあなたは飛び起きた反射で机に足をぶつける。じん、とした痺れと痛みが走る。
ここはあなたの職場、もしくは学校だ。この部屋にはあなた一人しかいない。

[三日月] 三日月宗近 : 「……此度は、“うたた寝”と。どこまで沈んでいるのだろうな、俺は」

[三日月] GM : 酷い悪夢を見た。SAN-1d5。

[三日月] 三日月宗近 : 44-1d5 (44-1D5) > 44-2[2] > 42

[三日月] GM :
探索場所:自分の机、鞄

[三日月] 三日月宗近 : 机を見よう。

[三日月] GM : 【自分の机】
机の上には薄い冊子とあなたの携帯が置いてある。

[三日月] 三日月宗近 : 冊子を開く。

[三日月] GM : 【冊子の内容】
「窓を見たら自分がいた。
私と全く同じ姿で、私を見て驚いているような顔をしていた。思わず手を髪にやると、目の前の人も私と同じようなところに手を当てていた。
怖くなって「お前は誰だ?」と口に出してしまった。相手も同じように口を開いていたが、私の声が聞こえるばかりで向こうの声は聞こえなかった。
私も相手もかぶりを振って窓を開こうとしない、もしかしたら開いているのかもしれないが、それにしては何も聞こえないので間にガラスがあるんだろうと思った。
全く同じ姿をしたそいつが私に向かって叫ぶのが気味悪くて、怖くなって、私は」

[三日月] 三日月宗近 : 「おや、おや」
「まったくもってそっくりな人物」

[三日月] 三日月宗近 : 「主から聞かされたな、“どっぺるげんがあ”だったか」

[三日月] 三日月宗近 : 「それを見た者は死期が近い……だったか。はっはっは、縁起でもないな」

[三日月] 三日月宗近 : 苦く笑いながら、携帯電話を見る。

[三日月] GM : 【あなたの携帯】
あなたの携帯、特に何も変わったところはない。

[三日月] GM : 強制目星

[三日月] 三日月宗近 : ccb<=90 刃文の煌めき(目星聞き耳) (1D100<=90) > 53 > 成功

[三日月] GM : 一瞬、暗い液晶に映った自分の姿に違和感を覚える。あなたを見て笑ったような、しかし液晶はすぐに明るくなって自分の姿は見えなくなってしまう。

[三日月] 三日月宗近 : どきり、と心臓が跳ねるのがわかる。
……はっはっは、俺も幾分か人の情緒に慣れたものなのか。
そんな思いは、きっと逃避の1つなのだろう。

[三日月] 三日月宗近 : 「さて、さて……」
鞄を机の上に持ち上げ、開く。

[三日月] GM : 【鞄】
鞄の中には本が入っている、それ以外は何もない。

[三日月] 三日月宗近 : 本を手に取ろう。
どのような中身だろうな。

[三日月] GM : 「原っぱを歩いていた。風が吹いてなくて気持ちいいとは思えなかった。
ベルトコンベアがどこまでも続いていて、その上にジャラジャラハサミが乗って流れていた。
先にいたのはすごく綺麗な女の人だった。
女の人は大きく口を開けてベルトコンベアからハサミを飲み込んでいた。お腹のプラスチックの箱にジャラジャラハサミが溜まっているのが見えた。
「騎士さん、私の騎士さん、私のことを守ってくれるの」ハサミを見て綺麗な女の人はそう言っていた。
笑った顔が綺麗だった。女の人はこっちを向いて言った。
「あなたもどう?」」

[三日月] 三日月宗近 : 本を閉じる。
ははあ、やはり、まだ俺は……夢の中か。

[三日月] 三日月宗近 : 椅子から立ち上がる。
……さて、では目覚る方法に見当をつけねばな。

[三日月] GM : 席を立ったあなたの首に、パサリと何かが落ちてきた。

[三日月] GM : 茶色く荒い目の輪っかになった縄が、あなたの首にかかっている。手で触れるとざらついた感触が伝わる。

[三日月] 三日月宗近 : 「──え」

[三日月] 三日月宗近 : 「……まさか」

[三日月] GM : 扉を叩く音が聞こえた気がして顔を上げると、目の前の机に人が立っていた。

[三日月] 三日月宗近 : その人物へと目を向ける。

[三日月] GM : あなたのよく知る友人だ、なぜかあなたの頭に自分を迎えにきたんだ、という考えが浮かぶ。

[三日月] 三日月宗近 : 「あ、るじ……」

[三日月] GM : 彼は笑いながらあなたの首元につながる縄を握り、後ろに机を飛び降りた。

[三日月] 三日月宗近 : 「が、あッ…! かはっ……あ……っ」

[三日月] GM : 力強く引かれた縄があなたの首に食い込む。体が浮き、突然の苦しさと喉を潰す痛みに声にならない音が無理やり絞り出される。
暴れた足が机を蹴り飛ばし、椅子に当たり、物が壊れる。地につかない足。首と縄の間に滑り込ませた指が圧迫されて感覚がなくなる。

[三日月] 三日月宗近 : 息がつまる。
つめられる。
脳への酸素が徐々に、徐々に、薄くなるのがわかる。

[三日月] GM : まるで囚人の絞首刑だ。苦しいというより、痛い、ひたすら痛い。
グッと力が入れられ、あなたの体がまた上がる。滲んだ視界で主と目があう、彼はあなたと視線が合うと朗らかに笑った。

[三日月] 三日月宗近 : ────ああ。

[三日月] 三日月宗近 : 俺は存外、悪趣味なのかもな。

[三日月] 三日月宗近 : 夢とは根底の願望が現れるとも言う。
なれば、これは?

[三日月] 三日月宗近 : 食い込む縄から逃れようと掴む指の爪が、ぱきりと折れた。

[三日月] GM : STR×5で振れ

[三日月] 三日月宗近 : ccb<=60 (1D100<=60) > 14 > 成功

[三日月] GM : 苦しさにもがくあなたの体重に耐えられなかったのか、縄がぶつん、と千切れた。
そしてそのままあなたは床に倒れこむ。

[三日月] 三日月宗近 : 「……げ、えっ……げっほ、ごほっ……」

[三日月] GM : 床に這いつくばって、通らない空気に咳き込みながら、首の縄を外す。首にはくっきりと赤い爪と縄の跡がついている。

[三日月] GM : 酸素の行き渡らない体はあなたの思う通りに動かない、意識が朦朧とする中で、あなたは何とか立ち上がろうとなんども床を引っ掻く。

[三日月] 三日月宗近 : 「は、あ……はあっ……」

[三日月] GM : だから激しく肩を上下させるあなたの後ろに、主が立っていることにあなたは気がつけなかった。

[三日月] 三日月宗近 : 推察を行っていた理性など吹き飛んで、逃げよう、逃げなければ、死にたくない、そんな本能が体を動かして。

[三日月] GM : しかしぐるりと首に縄が回される。気が付いた時には主があなたの背中に馬乗りになっていて、あなたの首を縄で思い切り締め付ける。

[三日月] 三日月宗近 : 「あ、があっ!?」

[三日月] 三日月宗近 : 口端から涎が零れる。
締まる縄の感覚、そして、酸素の薄れる死への恐怖が再び呼び起こされて──。

[三日月] GM : 喉の奥にたまっていた空気が塊になって吐き出される。縄に手をやるが、酸素の足りない体ではろくに力も出せない。

[三日月] 三日月宗近 : 双眸から、生暖かい体液が零れ落ちる。

[三日月] GM : 背後から笑う声が聞こえる、手にこもる明らかな殺意、僅かに浮いた上体にギリギリと軋む縄と首の肉。開いた口から乾いた声が漏れる。

[三日月] 三日月宗近 : 夢だ、そうだ、夢だ。
俺は間違っていない。
きっとこれは夢だ。

[三日月] 三日月宗近 : ──そうでなければ。

[三日月] 三日月宗近 : そうでなければ、俺は。

[三日月] 三日月宗近 : 意識が、徐々に薄くなっていく。

[三日月] GM : 首の骨が外れる音がして、あなたの意識は落ちる。

[三日月] GM : *Dead End*

[三日月] GM :  

[三日月] GM :
目が覚める。

[三日月] 三日月宗近 : 「……!!」

[三日月] 三日月宗近 : はあっ、はあっと息が荒くなる。

[三日月] GM : ぼんやりとしていたんだろうか、あなたは町の雑踏の中で立ち往生していた。
ふと背中を小突かれるかもしれない、あなたはそのまま歩き出す。
心臓がばくばくと音を立てて鳴っている。やけに背中が冷たい。

[三日月] 三日月宗近 : 「……ゆめ、また、夢か」

[三日月] 三日月宗近 : 「俺は、何処まで……目覚めを、拒むのだろうな」

[三日月] GM : 酷い悪夢だった。SAN-1d5

[三日月] 三日月宗近 : 42-1d5 (42-1D5) > 42-4[4] > 38

[三日月] GM : 探索箇所:自分、道ゆく人、店

[三日月] 三日月宗近 : 自分を調べよう。
……主に、首元など。

[三日月] GM : 【自分】
いつもの服に、いつもの靴、いつものアクセサリーをつけているが、手ぶらで何も持っていない。
後ろのポケットに手紙が入っていた。くしゃくしゃになっていてちゃんと読めない。

[三日月] GM : 首には痣一つない。
しかし、先ほどの悪夢のためか嫌にじんじんとする気がする。

[三日月] 三日月宗近 : 残っていない傷に安堵し、しかして、心臓の高鳴りを抑えるには到らず。

[三日月] 三日月宗近 : ……落ち着こう。

[三日月] 三日月宗近 : くしゃくしゃの手紙を開き、読める所を読んでみよう。

[三日月] GM : 目星

[三日月] 三日月宗近 : ccb<=90 刃文の煌めき(目星聞き耳) (1D100<=90) > 13 > スペシャル

[三日月] GM : 手紙の内容が薄ぼんやりと読めるようになってくる、いや、文字が動いている。不気味な感覚にSC(0/1)

[三日月] 三日月宗近 : ccb<=38 SANチェック (1D100<=38) > 10 > 成功

[三日月] 三日月宗近 : その光景に、眉を顰める。
……だが、これでまた、まだ夢である確証を得られた。

[三日月] 三日月宗近 : 改めて、手紙を読もう。

[三日月] GM : 「あの子が死のうとするから私が止めてって
でも殺されるのは怖いからあの人が助けてくれるって言うし
何かあったらお手伝いしますって
面白くないからこれでなんとかしましょう
渡されてあの子のこと撃っちゃった
あの子は死んだけど私は生きてるので問題はないですありがとうございました。」

[三日月] 三日月宗近 : 「……主から、叱られたものだ」

[三日月] 三日月宗近 : 「口語形式で文書を書くな、と」

[三日月] 三日月宗近 : 手紙を丁寧に折り畳み、しまう。

[三日月] GM : わかった

[三日月] 三日月宗近 : そして……道行く人々へと目を向けよう。

[三日月] GM : 【道ゆく人】
あなたと反対方向へ向かう人々、特におかしなところはない。

[三日月] 三日月宗近 : 全員が俺と向かう方向と逆、か?

[三日月] GM : そうです。

[三日月] 三日月宗近 : ……ははあ、なるほど。

[三日月] 三日月宗近 : では、店へと向かおう。

[三日月] GM : 【店】
梅雨の時期だからかショーウィンドウの中では傘が大量に咲いている。赤、青、黄色、白、透明なものは一つもない。

[三日月] GM : しかしその途中、異様なものがあなたの目の前に現れる。
あなただ。
窓の向こうに、あなたと全く同じ姿をした人間がいる。彼はあなたと同じ顔で、あなたと同じ服を着て、傷やほくろの位置まであなたと寸分違わぬような見た目だった。
相手もあなたを見て驚いているのか、こちらを不審そうな顔で見つめてくる。

[三日月] 三日月宗近 : 「……」

[三日月] 三日月宗近 : 口を開く。

[三日月] GM : 向こうのお前も口を開く。

[三日月] 三日月宗近 : ぴーす。

[三日月] GM : ぴーす。

[三日月] 三日月宗近 : はっはっは。

[三日月] 三日月宗近 : 遊んでいる場合ではないな。

[三日月] 三日月宗近 : 「……窓を見たら、自分が居た、か」

[三日月] 三日月宗近 : 窓に触れる。

[三日月] GM : 向こうのお前も窓に触れるな
窓を境界にして触れ合う形になる。

[三日月] 三日月宗近 : ……ここでアイデアを振らせてもらおうか。

[三日月] 三日月宗近 : ccb<=45 アイデア (1D100<=45) > 80 > 失敗

[三日月] 三日月宗近 : 🌈

[三日月] GM : 分からん…

[三日月] 三日月宗近 : では……あー……

[三日月] GM : 何か疑ってることがあるなら、それ次第で上方修正も検討しよう。

[三日月] 三日月宗近 : 直接触れる手段、もしくは窓の内部に入る手段だな。
メモの通りであれば……彼を殺せば俺も死ぬだろうからな。

[三日月] GM : ふむ…

[三日月] GM : 具体性を考慮して+30して振れ

[三日月] 三日月宗近 : ccb<=75 アイデア (1D100<=75) > 25 > 成功

[三日月] GM : では……

[三日月] GM : 触れようとして気づく。

[三日月] GM : 似ているのは当たり前だ。だってそれはあなたなのだから。

[三日月] 三日月宗近 :

[三日月] GM : 窓だと思っていたものは綺麗に磨かれた鏡だった。あなたは鏡の中の自分を自分だと認識することができずに驚いたのだ。

[三日月] 三日月宗近 : 「は、は……なるほど」

[三日月] 三日月宗近 : 「自分が死ぬなら、そりゃあ死ぬか」

[三日月] GM : SC(1/1d3)

[三日月] 三日月宗近 : ccb<=38 SANチェック (1D100<=38) > 45 > 失敗

[三日月] 三日月宗近 : 1d3 減少値 (1D3) > 1

[三日月] 三日月宗近 : 「……俺は、俺だな。俺自身だ」

[三日月] 三日月宗近 : 鏡の中へと、そう呟いて。

[三日月] 三日月宗近 : なら、うむ。店へと向かおう。
……鏡であるなら、それは鏡像でしかないのだから。

[三日月] GM : 立ち止まっていたあなたを周りが不思議そうな目で見ていました。

[三日月] GM : 店の中に入ります。

[三日月] GM : 色とりどりの傘が売っている。

[三日月] 三日月宗近 : 「傘、か。この身になって初めて世話になったな」

[三日月] GM : 宣伝文句が書かれている。
「突然の降雨、人間にこれ」

[三日月] 三日月宗近 : 「……さて」

[三日月] 三日月宗近 : 「夢同士、繋がっているのか?」

[三日月] 三日月宗近 : 覚えている限り、一番最初の夢を思い出す。
そういえば人が降っていた。

[三日月] 三日月宗近 : ふうむ、と首をひねりながら、適当なものを1本見繕う。

[三日月] GM : 手になじむ傘を一本手に入れました。

[三日月] 三日月宗近 : 「……ほう、ほう。これはこれは」

[三日月] 三日月宗近 : それを購入しよう。
……夢であれば、都合よく銭の都合もついていると良いのだが。

[三日月] GM : わかった

[三日月] GM : 「はい、合計-0000円になります。毎度ありがとうございました」

[三日月] 三日月宗近 : なるほど。
都合の付き方が想像を超えていた。
夢だものな。

[三日月] 三日月宗近 : うん、うんと頷き外へと出る。

[三日月] GM :  

[三日月] GM : 大型の街頭ビジョンからニュースを告げるアナウンサーの声が聞こえる。

[三日月] GM : 「本日の天気は晴れのち人、傘のお忘れ物にご注意ください」

[三日月] 三日月宗近 : 「備えあれば、だな」

[三日月] GM : ふ、とあなたの上に影が落ちる。

[三日月] 三日月宗近 : 見上げる。

[三日月] GM : 落ちてくる人と目が合った。
見開かれた目、白いワンピース、長い髪。

[三日月] GM : 彼女の顔に見覚えがある、夢の中の自宅で降っていた人と同じ人だ。

[三日月] 三日月宗近 : 「……あ」

[三日月] GM : DEX×5で振れ

[三日月] 三日月宗近 : わかったぞ

[三日月] 三日月宗近 : ccb<=65 (1D100<=65) > 54 > 成功

[三日月] : 「――あ」

[三日月] GM : 自然とあなたの体が後ろに引いた。あなたの目の前で彼女は地面に激突する。

[三日月] GM : 頭から落ちたせいで顔はもはや判別がつかない、赤くなった服と黒い髪は遠目から見たらカラフルなゴミ袋に見える。

[三日月] GM : 飛び散った破片があなたの服や顔の前面に付いてしまった。それを自覚した途端、急に鉄臭い匂いがブワッとあたりに広がる。
アスファルトの模様に沿って血液があなたの足元に流れてくる。死体は動かない。

[三日月] 三日月宗近 : ──人が、落ちるのであれば。

[三日月] 三日月宗近 : こうなるのは必然であって。
夢の条理である、という一線を引いていた己へ、冷水が浴びせられる。

[三日月] 三日月宗近 : 「………何を、納得していたのだろうな。俺は」

[三日月] 三日月宗近 : こみ上げる嫌悪感。

[三日月] 三日月宗近 : 人の生き死には見てきた。
……しかしそれは、刀として。
人として直視したならば、当然の嫌悪感。

[三日月] GM : 自然、彼女から離れるようにあなたの足は一歩二歩と後ずさりする。

[三日月] GM : その時、足元から地面が消えた感覚がしてあなたの体のバランスが崩れる。

[三日月] 三日月宗近 : 「──え、あ」

[三日月] GM : 違う、地面が消えたわけではない、あなたが地面のないところまで下がってしまったんだ。
気が付けばそこは高いビルの屋上だった、目の前にある手すりを掴もうと手を伸ばす、その手は虚しく空を切るだけだった。

[三日月] 三日月宗近 : ああ、そうか。

[三日月] 三日月宗近 : 晴れ、のち、人。

[三日月] 三日月宗近 : 浮遊感を体が包み、末端から血の気が引いていく。

[三日月] GM : 風が背中を押す、溜まった空気の中を突き抜けてあなたは背中から落ちていく。

[三日月] GM : 随分と長い落下だ。服を揺らす風は耳元で騒がしく、髪は暴れて気持ち悪い。
近く地面が視界に入る、歩道では人が歩いている。

[三日月] 三日月宗近 : 死ぬ。
俺は、死ぬ。

[三日月] 三日月宗近 : カウントダウンにも等しいそれは、徐々に、徐々に恐怖を現実として映し出す。

[三日月] GM : あなたの真下にいたのは先ほど降ってきた女性だった、黒い髪に真っ赤なワンピース。

[三日月] : 「…?」

[三日月] 三日月宗近 : 「……あ」

[三日月] GM : 彼女は暗くなった地面を不思議そうに見て、そしてあなたの方を見上げる。固まり、見開かれた目にあなたが映る。

[三日月] GM : あなたは彼女と激突した。

[三日月] GM : *Dead End*

[三日月] GM :  

[三日月] GM : 目が覚める。

[三日月] 三日月宗近 : 「っ!」

[三日月] 駅の女性 : 「…大丈夫かしら?」

[三日月] GM : 目の前には女性が立っていて、あなたのことを心配そうに見ている。
周りを見れば、そこは駅構内。あなたは床に座り込んでぼーっとしていたらしい。

[三日月] 三日月宗近 : 一瞬、ぴくりと体が跳ねる。

[三日月] 三日月宗近 : 「え、ああ……すまないな。ぼうっとしていたようだ」

[三日月] 駅の女性 : 「あと一本で終電よ? 手を貸してあげましょうか?」

[三日月] 三日月宗近 : 「……そう、だな。はっはっは、美人の手を借りれるなんてな。ありがとう」

[三日月] 三日月宗近 : ……まずい。

[三日月] 三日月宗近 : ここは、夢か?現か?
今までになく、真に迫っている。

[三日月] GM : 先程までの悪夢によってSANが1d5減少する。

[三日月] 三日月宗近 : 37-1d5 (37-1D5) > 37-5[5] > 32

[三日月] 三日月宗近 : ……アイデア、だろうか?

[三日月] GM : 大丈夫だ

[三日月] 三日月宗近 : わかったぞ
感謝する…

[三日月] 三日月宗近 : 女の手を借りて、立ち上がろう。

[三日月] 駅の女性 : 体重を預かり、引き上げる

[三日月] GM : 駅の時計が指す時間は午前一時半、人通りはなく、駅の中はしんと静まり返っている。

[三日月] 三日月宗近 : 「ふ、う……ありがとう、ここ最近疲れでも溜まっていたのだろうかな」

[三日月] 駅の女性 : 「……そうね、最近自殺する人が多いらしいし。五月病、とやらでしょうか」

[三日月] 三日月宗近 : 「……ぞっとしない話だ」
肩を竦める。
先程までの夢からか、嫌に不愉快な内容に聞こえる。

[三日月] GM : 探索箇所:改札

[三日月] 三日月宗近 : 改札付近へと近づこう。

[三日月] GM : 【改札】
駅のホームへ行くための自動改札が並んでいる。

[三日月] 駅の女性 : 「そうそう、どのホームに行くのかしら」

[三日月] GM : 表示板を見上げれば、あなたの最寄駅へ向かう電車はあと五分ほどで着くようだ。

[三日月] 三日月宗近 : 「ああ、あれだな」
表示板を指差す。

[三日月] 三日月宗近 : 「……いかんな、もうそんな時間か」

[三日月] 駅の女性 : 「ええ、結構結構。では行きましょうかね」

[三日月] 三日月宗近 : そうだな、と呟いた後。

[三日月] 三日月宗近 : 「……君も、同じ電車に?」

[三日月] 三日月宗近 : 浮かび上がった疑問を何となく口にした。

[三日月] 駅の女性 : 「ええ。行き先は同じでしょうね」

[三日月] 三日月宗近 : 「そう、か。何とも不思議な縁だ」

[三日月] 駅の女性 : 「ふふふふ…そうね」

[三日月] 駅の女性 : 「もうちょっと、繋ぎたいくらいにはね」

[三日月] 三日月宗近 : 「……?」

[三日月] GM : ホームに着く。

[三日月] GM : 【駅のホーム】
真っ暗な駅のホーム。
まだ電車は来ていない。ホームに人はおらず、あなたと女性が立っているきりだ。

[三日月] 三日月宗近 : 「さて……終電ともなれば、この通りか」

[三日月] 三日月宗近 : 「しかし、乗り過ごさずに済んだよ。改めて感謝しよう」

[三日月] 三日月宗近 : 女に向け、微笑む。

[三日月] 駅の女性 : 「いえいえ……」

[三日月] 駅の女性 : 「あんまり弱った様子だから、少しくらい手を貸してあげたくなりますものね」

[三日月] 三日月宗近 : 「……はっは、そうか。優しいのだな」

[三日月] 三日月宗近 : ……ああ、そうだ。
この感覚。
ずっと手放していた、“現”のそれ。

[三日月] 三日月宗近 : 目覚めども目覚めども覚めない悪夢で擦り減っていく心に、ほんの僅かな安堵が広がる。

[三日月] GM : そのときプァン、と電車のクラクションが聞こえる。ガタガタ線路の上で鉄の巨体を揺らしながら、電車がホームへ入ってくる。

[三日月] 駅の女性 : 「あら、お迎えね?」

[三日月] 三日月宗近 : 「ああ。そうだな、電車が──」

[三日月] 三日月宗近 : “迎え”?

[三日月] GM : 風が吹く、あなたの体がわずかに倒れる。一歩二歩足が後ろへ出されて、あなたはそのまま線路の上へ

[三日月] GM : DEX×5で振れ

[三日月] 三日月宗近 : ccb<=65 (1D100<=65) > 17 > 成功

[三日月] GM : 何とかホームから落ちることなく、あなたは踏みとどまることができた。
靴の裏が砂利で軋む、線路の上にわずかにはみ出た状態で、あなたの背中は冷や汗にぬれていた。

[三日月] 三日月宗近 : 「っ、あ……!」
すぐに、ホームへと戻ろうとする。

[三日月] 三日月宗近 : ……無意識に。

[三日月] 三日月宗近 : 女へと、手を伸ばす。

[三日月] 駅の女性 : 「ああ、気をつけなきゃね。黄色い線まで下がらないと」

[三日月] 駅の女性 : 手を横目で流し見て、優しく微笑む。

[三日月] GM : あなたの足は黄色い線のはるか線路側、戻ろうと足を戻そうと思ったところで、強い前照灯の光があなたを照らした。

[三日月] 三日月宗近 : 「──あ」

[三日月] 三日月宗近 : たすけて、そう無意識に口が動く。

[三日月] 三日月宗近 : しかし、ああ、これは恐らく、もはや。

[三日月] GM : 側頭部に電車がぶち当たる。言葉も痛みも吹っ飛ぶ激しい衝撃、あなたの体は横向きに吹っ飛ばされ、ホームに転がる。

[三日月] GM : 電車は止まらず、そのままホームを横切っていく。なぜかあなたの意識はあった。

[三日月] GM : あなたの死体に近づく足音が聞こえる。

[三日月] 三日月宗近 : 「…………………」

[三日月] 三日月宗近 : 口も動かせない。
死んでいる、俺は死んだ。
なのに、居る。

[三日月] 三日月宗近 : ──それは、即ち。

[三日月] 駅の女性 : 「どうします? もう死ぬのはこりごりでしょう。そろそろ頃合いだと思っているんですけどね」

[三日月] 三日月宗近 : 頃合い?
………何の話だ?

[三日月] GM : 滲んだ血が、黄色い線に流れて真っ赤に染まる。今更のように傷がズキズキと痛んだ。
痛い、痛い、痛い。首の骨が折れている。頭蓋骨が割れている。頭の中身が垂れて広がっている。

[三日月] 駅の女性 : 「これで最後にしましょうか」

[三日月] 三日月宗近 : 痛苦で霧散していく理性の中で、女の声だけが、明晰と聞き取れた。

[三日月] 三日月宗近 : ──俺は、人を見る目が無いのかもしれないなぁ。

[三日月] 三日月宗近 : 辛うじて形だったそれは、その思考を最後に、欠片と解けた。

[三日月] GM : 最後に手を叩く音がした気がした。

[三日月] GM : *Dead End*

[三日月] GM :  

[三日月] GM : 目が覚める。

[三日月] 三日月宗近 : 「………」

[三日月] GM : そこは狭い取調室のような部屋の中で、あなたは普段の格好でパイプ椅子に腰掛けていた。

[三日月] 三日月宗近 : 「ここまで来れば、嫌でもわかるな。わかりやすすぎる、と言っても良い」

[三日月] 三日月宗近 : 「夢、だな」

[三日月] 三日月宗近 : 誰に対してでもなく、呟く。
己へと言い聞かせるように。

[三日月] 知らない歌手 : 「……」

[三日月] GM : 机を挟んで向こう側には眠ったように目を閉じている見知らぬ人間がいた。

[三日月] 三日月宗近 : 少し体を跳ねさせて。

[三日月] 三日月宗近 : 「……あー。起きて、いるか?」

[三日月] GM : 返事はない。

[三日月] GM : 机の上には、ロープ、小瓶、ナイフ、斧、金槌、リボルバーなど、物騒なものが並んでいる。

[三日月] 三日月宗近 : 「……」

[三日月] 三日月宗近 : 目の前の男に近づき、体を揺さぶる。

[三日月] GM : 意識はない。

[三日月] 駅の女性 : 「そんなに心配かしら?」

[三日月] 三日月宗近 : 「っ!」

[三日月] GM : そして、机の脇、あなたと相手のちょうど間のところに駅であった女性が座っている。

[三日月] 三日月宗近 : 女を警戒しながら、彼女の目を見る。

[三日月] 三日月宗近 : 「……お前の仕業、だな?」

[三日月] 三日月宗近 : それは、男に対してのものだけではない。
己の身に起きた、数々の連なる悪夢。
それらも含んだ言葉である。

[三日月] 駅の女性 : 「さてさて、どうかしら」

[三日月] 三日月宗近 : 不愉快そうに鼻を鳴らす。

[三日月] 三日月宗近 : 机の上の凶器に、刃物……刀のようなものはあるだろうか?

[三日月] GM : ナイフがあるね

[三日月] 駅の女性 : 「さて、ではあなたに最後の仕上げを任せます」

[三日月] 駅の女性 : 「何かご質問があったらどうぞ、時間はたっぷりありますからね?」

[三日月] 三日月宗近 : 「……」

[三日月] 三日月宗近 : 問うべきこと。
そのようなものは、あるだろうか?

[三日月] 三日月宗近 : ──いいや、ない。
何故なら此処は。

[三日月] 三日月宗近 : ナイフを手に取る。

[三日月] 駅の女性 : 「あら」

[三日月] 三日月宗近 : 「手には、馴染まんな」

[三日月] 三日月宗近 : やはり、俺が最も手に馴染むのは。

[三日月] 三日月宗近 : 「──作法は、知っているさ」

[三日月] 三日月宗近 : 即死であれば、首が最も良いのだろう。

[三日月] 三日月宗近 : だが、俺は──刀であるが故に。

[三日月] 三日月宗近 : 己の腹部へと、それを──

[三日月] 駅の女性 : 「――そう」

[三日月] 三日月宗近 : ぐちゃり。

[三日月] 駅の女性 : 「つまらないわ」

[三日月] 三日月宗近 : 「ふ、ふ……」

[三日月] 三日月宗近 : 「………刀を見ても……つまらん、だろうて」

[三日月] 三日月宗近 : 口端からは、血があふれ出す。

[三日月] 三日月宗近 : 「使わ、れ、て……こそ……お、れは……」

[三日月] 駅の女性 : 「……狂気に呑まれて深淵を揺蕩うこともなければ。
 生死を賭けたスリリングな駆け引きもない」

[三日月] 駅の女性 : 「所詮は、ただの人殺しの道具ってことかしら」

[三日月] 三日月宗近 : 「………はは」

[三日月] 三日月宗近 : 「その、通りよ」

[三日月] 三日月宗近 : いくら、人の形を取ったとしても。
いくら、人の情の真似事をしたとしても。

[三日月] 三日月宗近 : 所詮、俺は、刀でしかないのだから。

[三日月] 駅の女性 : 「本当、ただのくたびれ儲けだったわ」

[三日月] 駅の女性 : 「ね?」
と鏡をちらりと見る。

[三日月] 三日月宗近 : そちらへと、視線が行く。

[三日月] GM : ぐったりとしている鏡の向こうのあなた。

[三日月] GM : その背後で真っ青な、無数の瞳のある触手がうねっている。

[三日月] 三日月宗近 : 「……はは」

[三日月] 三日月宗近 : 「ははは……は」

[三日月] GM : ……しかし

[三日月] GM : まるでお気に召さないとでも言わんばかりに…

[三日月] GM : 触手は闇の中へ、鏡の向こうへと消えていく。

[三日月] 三日月宗近 : 「……はは、は」

[三日月] 三日月宗近 : 己へと突き立てたそれを、引き抜く。

[三日月] 三日月宗近 : 鮮血が飛び散る。
刃物は、刺した時よりも、抜いた時の方が傷は深くなるものだから。

[三日月] 駅の女性 : 無機質な瞳で見下ろすばかり。

[三日月] 三日月宗近 : 女の顔を見て、口角がややあがり。

[三日月] 三日月宗近 : そのまま、床へと崩れ落ちる。

[三日月] 三日月宗近 : ──介錯をする者がいないのに、これをしたのは愚策であったな。

[三日月] 三日月宗近 : かつて、誰かが行った『それ』を思い返して。

[三日月] 三日月宗近 : よろよろと、広がる痛苦を堪えながら、口を開く。

[三日月] 三日月宗近 : 「……はっ、は………」

[三日月] 三日月宗近 : 「……さようなら。もう、会う事もない、だろう」

[三日月] 三日月宗近 : 女に対して、歪な笑みを浮かべ、そう言い放った。

[三日月] 駅の女性 : 「はい、それじゃあね」

[三日月] 駅の女性 : 興味もなさげに呟く。

[三日月] 駅の女性 : 「……まあ、果実が一つ、腐っていたところで」

[三日月] 駅の女性 : 「まだ二つ生っていますもの」

[三日月] 駅の女性 : 「……満足できるといいわね?」

[三日月] 駅の女性 : 鏡の向こうに問いかける。

[三日月] 三日月宗近 : 薄れゆく意識の中、ああ、きっと、それは──名も知らぬ『同類』への言葉なのだろう、と直感して。

[三日月] 三日月宗近 : ──どうか、君達が悪夢から目覚られんことを。

[三日月] 三日月宗近 : そんな想いを抱いて、意識は消えた。

[三日月] GM : ああ、これでもう殺されることはない。

[三日月] GM :  

[三日月] GM : そして、目覚めることもない。

[三日月] GM : END3 『Bad*Dead*Ending』